工事費用はかせ ⇒ 新築住宅・一戸建て建築 ⇒ ユニットバスリフォーム工事
ユニットバスとはバスルームの床や壁・天井・浴槽などの水廻り設備や換気設備・乾燥機設備など一式設備を一つのユニット単位として予め工場で生産し、製品を建築現場へ運び組み立てる組み立て式の浴室設備の事じゃ。
尚、ユニットバスという言葉は日本では既に馴染み深い言葉となっておるが、英語ではなく日本特有の和製英語である点を覚えておこう。
現在の新築物件の建築現場においては、ほぼ9割以上の物件でユニットバスが採用されておる事からも、浴室設備の大半は従来の「在来工法による浴室」から「ユニットバス」へ移行がなされておるのじゃな。
賃貸物件の中でも特にワンルームや1LDKなどの比較的小さな物件、またビジネスホテルなどでよく見かける水回り設備のタイプとして「浴室」・「トイレ」・「洗面台設備」が一箇所に収まっているタイプのユニットバスがあります。
この浴室とトイレ・洗面台の水廻り設備3点セットが一式ユニットに組み込まれているユニットバスを3点ユニットバス(もしくは単に3点ユニット)と呼んでおります。
3点ユニットの最大の利点は、一式設備を一箇所にまとめることで水廻りなどの配管設備の単純化が図れること。
そして、居室部分の床面積を広く確保するなど限られた延べ床面積に対してゆとりを保持した設計が可能となるメリットが挙げられます。
【3点ユニットバスの利点】
①水回り設備を集中し配管の単純化
②限られた延べ床面積を活用しやすい
尚、賃貸物件を探す場合、近年の傾向としては女性はもちろん男性が1ルーム物件を探すケースであっても3点ユニットバスは敬遠される傾向が見られるようになってきております。
賃貸物件の大家さんで3点ユニットバスのリフォームを行う際は、洗面台と脱衣場を改めて確保できないか十分に検討しておくべきであると言えるでしょう。
新築物件の建築現場ではユニットバスが中心となっておるものの、ユニットバスが広く普及し始める以前は在来工法による昔ながらの浴室が主流じゃ。
ではここで、この在来工法の浴室のリフォームを行う際にユニットバスの導入を検討する場合にかかるリフォーム工事費用についてチェックしておくとしよう。
ユニットバスへ交換をする場合は、現在使用中の在来工法のお風呂を一度解体しユニットが入るスペースを確保する必要があります。
その為、浴室の解体費用、そして解体した廃材の撤去費用が必要となります。
解体及び撤去工事にかかる費用の目安は職人さんの日当としての人件費等も含め、「0.75坪」・「1坪」・「1.25坪」タイプでおおよその見積もり費用の目安として8万円~14万円程度の解体撤去工事費用が生じる事になります。
浴室のリフォームでは既存の排水管などの利用は可能なケースもありますが、基本的に床下部分は新たに木工事を行い床を張り替える必要があります。
特に水廻りが集中するバスルーム近辺の防水工事は重要な工程であるため、在来工法のお風呂からユニットバスへ交換を行う際は多くのケースで床面を新たに組み直します。
尚、在来工法のお風呂の最大の弱点とも言える水漏れによって土台となっている木部に腐食などが生じている場合は、工事費用をある程度覚悟しなければいけません。
この場合は腐食部分への対応、補修、防水処理、場合によっては「造作工事」も必要となるケースがあります。
築年数が20年以上経過している在来工法のお風呂がついている中古住宅などでは、特に浴室の土台に腐食が侵食しているケースが多く見られますので注意が必要です。
床下部分の水漏れなどがあり、ややおおがかりな床下の補修や造作工事が必要となる場合。
この場合は木工事にかかる日数も長くなり工事日数が長期化し、日数の増加に伴い人件費も増すため全体的な工事費用が増加する傾向にあるのじゃ。
床の張替えや間仕切りなどの木工事全般にかかる工事費用の目安はおおよそ7万円~12万円程度。
5日以上の大掛かりな補修工事などが必要となる場合は木工事だけで12万円~17万円程度の費用がかかる場合もあるので注意が必要じゃ。
在来工法の造作型浴室からユニットバスへ変更する場合は、既存のお風呂の撤去、及び廃材処理費用、更に腐食した部材の取替えや補強、防水処理が必要となるため、ユニットバス単体の費用以外の工事費用がどうしても多くかかり割増になります。
では、既存のユニットバスを新しいユニットバスへ交換する場合の交換費用はどの程度の費用がかかるのでしょうか?
ここでは、新しいユニットバスへ交換する際の交換費用の目安について確認しておきましょう。
ユニットバスが一般住宅にも広く普及し始めたのは1980年台に入ってからの事です。
当時のユニットバスはユニット単体の重量も重く、何よりも価格が高い。
また、在来工法の浴室よりも床が滑りやすいなどユニットバスの欠点も多くありました。
しかし、普及し始めた当初の欠点の大半は現在ではほとんどが改良されており、グレードにもよりますが価格も安価で高性能の製品が多くなってきた為、新しいユニットバスへ交換をしようと検討される方も増えてきております。
尚、ユニットバス交換にかかる費用は簡潔にまとめると以下の3点となります。
【ユニットバス交換にかかる費用】
①ユニットバスの購入費用
②既存のユニットバスの撤去費用
③設置にかかる工事費用
ユニットバスの購入費用は、言うまでもなくグレードによって様々です。
尚、工事を行う工務店や業者によって安価に仕入れる事ができるメーカーが違います。
実際に、見積もりを取ると解りますが業者に付き合いの深いメーカーの場合はパンフレットに記載されている半額近くの金額で購入できるケースが大半です。
半額となると不安にもなるかもしれませんが、業者はそれでも利益が出る価格で仕入れておりますし、別途発生する工事費用で利益を取るため心配する必要はありません。
【ユニットバスの購入費用】
パンフレット価格の半額程度の場合も
(どのメーカーの扱いが多いのかを確認すると◎)
尚、取り付け業者が提供するユニットバスの割引が少ない、もしくは好みのものがない場合はインターネットでユニットバスを探してみるのもひとつの方法です。
ネット通販では、送料込みでも50%OFF程度の製品は多く種類も豊富です。
但し、自分で直接購入したユニットバスの設置を依頼する際は、ユニットバスの販売から得られる利益がなくなるため、工事費用がやや割高になるケースがあります。
既存ユニットバスの撤去費用は、解体工事費用と廃棄処理費用を含めた総額です。
一般的に1坪タイプのユニットバスの場合は、金額の目安として3万円~4万円程度の撤去費用がかかると考えておきましょう。
【解体・撤去費用の目安】
約3万円~5万円程度
ユニットバスを設置する際は、既存ユニットバスの解体後に防水処理工事や木工事が必要となる場合は対象となる工事を行ってからユニットバスの組み立てに入ります。
この他ユニットバスを設置するためには、給排水工事や電気工事も必要です。
これらの工事内容の詳細は見積書を確認する事になりますが、おおまかな工事費用の目安としては10万円~15万円程度の工事費用がかかると想定しておきましょう。
【取り付け工事費用の目安】
約10万円~15万円程度